4月、やっと訪れたロンドンの春を心から愛でる旅に出よう!
1. Louise Bourgeois - The Woven Child at the Hayward Gallery 9th of February – 15th of May 2022
ルイーズ・ブルジョワ - ”ザ・ウーブン・チャイルド”
「The Woven Child」は、ルイーズ・ブルジョワ作品の初の大規模な回顧展です。
作家の人生の最後の数十年間における布とテキスタイルの使用に焦点を当て、アイデンティティ、セクシュアリティ、母性、人間関係などのテーマを探求しています。作品の多くは、彼女の個人的なコレクションから直接持ち出された家庭用テキスタイルで作られていて、フランスの実家のテキスタイルアトリエで育った彼女の子供時代が反映されています。
初公開の作品を含むちょっと不気味で美しいコレクションは、私たちを惹きつけ、女性や家庭の領域について考えさせられるような気持ちに誘導されます。展覧会の中心となる高さ15フィートのブロンズ像「Spider」は堂々としていて印象的で、注目と作品の意図の探求を促します。
クモはブルジョワの作品に繰り返し登場するテーマであり、彼女はしばしば、自らの体から巣を作るクモの能力を、自身の芸術的プロセスのメタファーとして用いています。
ヘイワード・ギャラリーにて 2022年2月9日〜5月15日
Hayward Gallery - Southbank Centre, Belvedere Road, London, SE1 8XX
2. Pantechnicon
ナイツブリッジでCOGを発見することができるって知っていますか?
北欧のモダンなインテリアと和のテイストを融合させたジャパニーズ・スカンジナビアン・コンセプトストアPANTECHICICON(パンテクニコン)は、建物まるまるショッピング・飲食体験ができるユニークなスポット。
2階のブティックは選びぬかれた洋服や小物、雑貨などがゆったりと並ぶオープンなスペースになっています。
デンマークにインスパイアされたルーフガーデンは、ロンドンの真ん中にあって植物のオアシスへと誘うようなオープンテラスが特徴的な北欧料理のカフェレストラン。
地下の日本の郷土料理にヒントを得たレストラン「Sachi」では、日本やイギリスの最高級で新鮮な食材を使った料理やイギリスではレアな地酒も楽しめます。
また、1階のエントランスのカフェ「Cafe Kitsune」では、有名な卵サンドやペストリー、そしてブロッサム抹茶ラテなどの季節のドリンクを、道行く人々や、地元のマダムたちを眺めながらオープンエアーで楽しむことができるのもこのシーズンならではのお楽しみです。
また、ワークショップやイベントも充実しており、北欧や日本からの厳選されたアイテムは、ロンドンでも他では手に入らないものばかり。
COGTHEBIGSMOKE Collection-6は3月下旬より店頭に登場します。
19 Motcomb Street
London
SW1X 8LB
info@pantechnicon.com
+44 (0)20 7034 5425
3. New Perspectives - A brutalist architecture tour at the Barbican -
「新しい視点」 - バービカンで開催されるブルータリズム建築ツアー
ロンドンで最も興味をそそられ、意見が分かれる建築物の一つであるブルータリズム建築について、もっと知りたいと思ったことはありませんか?
この90分のツアーでは、チェンバリン、パウエル、ボンの先見性によって生み出された、厳ついコンクリート設計の数々を巡ります。
この建物の知られざる秘密、歴史、そして1980年代の設計にインスピレーションを与えた共同生活に関する革新的なアイデアを探求してください。
バービカンは、広大な集合住宅であるだけでなく、ヨーロッパ最大のアートセンターでもあり、劇場、展示場、映画館、ショップ、カフェ、共同スペースなど、文化的な探求の機会を無限に提供しています。
ヴィンテージ建築好きにはたまらないツアーと言えるかも!
2022年3月22日~4月30日
Barbican Centre - Level G,
Silk Street, London
EC2Y 8DS
4. Mark Rothko - 1968 : Clearing Away
リビングのコーヒーテーブルにそっと置くのにぴったりの画集コレクションをお探し?
だったらこれがお薦め!
「私は抽象画家ではありません。色や形、その他のものの関係には興味がない。悲劇、恍惚、破滅など、人間の基本的な感情を表現することだけに興味があるんだ。」1960年代に体調を崩したロスコは、高くそびえるキャンバスから、扱いやすいサイズの紙へと制作の縮小を余儀なくされました。
「マーク・ロスコ 1968: Clearing Away」は、2021年の展覧会に合わせて出版された書籍で、1960年代後半に制作された主要な作品をキュレーションしています。
ロスコは、アクリル絵の具という新しいメディアを探求し、深い青色から鮮やかなピンク色まで、さまざまな顔料を使用して宝石のような色彩の瞑想を生み出しました。さらに、光と層状の塗布を探求し、「光り輝く無限の空間の幻想」を表現するためにフェザリング技法を好んで用いました。作品のスケールが小さくなったことで、アーティストと鑑賞者の間にますます親密な空間が生まれ、彼の脈打つような、放射状の色使いを新しい目で見るように誘います。
「大きなロスコを見ることが親密な体験であるとすれば、小さな、いや、とても小さなロスコを見るときの私たちの体験はどのようなものだろうか。親密なスケールで制作された作品とのインタラクションが、想像していたほど親密でないかもしれないと予見されたとき、私たちはどのようにアプローチするのでしょうか。おそらく私たちは、一歩下がって、スケールそのものがどんな情報を伝え、どんな重要性を持っているのかを問う必要があるのだろう。」クリストファー・ロスコ
兎に角ロスコの長年のファンであれ、美しいアートブックの収集が好きな人であれ、ロスコの思いとは逆かもだけど、とにかく色や、色の組み合わせによって高揚感を覚える類の人(私です)には魅力的な一冊。この本は間違いなくゲストがついつい興味深く表紙をめくってしまうような、そんな一冊となるでしょう。
COGのロンドンの自宅にも、またTOKYOのオフィスにもロスコの作品は数々飾られていますというどうでも良いプチ情報も載せておきます。笑
Mark Rothko - 1968 Clearing Away
Pace Publishing
5. Jolene Restaurant
イーストロンドンのニューイントン・グリーンのレストランJOLENE
シェフであるデイビッド・ギンゲルにとって3番目の食のベンチャーで、素朴でナチュラルな家庭的な料理、新鮮な食材、自然派ワインの組み合わせで成功を収めています。
飴色に塗られたインテリアは、イースト・ロンドンのクールさの代名詞であるインダストリアル・コスモネスを思わせ、学校の黒板に書かれたメニューは季節に合わせて日替わりで提供されます。
イギリスのホタテ、イタリアの手打ちパスタ、フランス風のデザートなど、モダンなヨーロッパ料理が揃っていますが、それだけでなく、併設のベーカリーでは、ロンドンで最高のクロワッサンやサワードウを作るとの噂。おそらく、穀物はすべて英国東部ノーフォーク産で、店内で製粉しているためでしょう。
パン好きにはふらっとベーカリー目当てで訪れてるみるのも良し、はたまたそのまま気取らないディナーメニューへ突入というのも魅力的なコースです。
JOLENE BAKERY & RESTAURANT
21 NEWINGTON GREEN
LONDON N16 9PU
6. Blossom Trees in West London
春の陽気に誘われて、ウェストロンドンでフラワーウォッチングはいかがですか?
ロンドンの街のあちこちで満開の美しい木々を見る機会は無限。
ノッティングヒルやポートベロー周辺のロンドンで最も魅力的で憧れのアドレスの通りには溜息の出るような美しい彩りの家々やドアとカラーコーディネートされた花や木々が並んでいます。
どこもかしこもフォトジェニックで、用がなくても一駅歩いちゃうくらい、春の風物詩を写真に収めるフォトウォークに最適なコースです。
春はなんと言ってもイギリスが最も美しく輝く季節。
特別なところに出かけなくても街中に美しい自然や建物がそこかしこにある。
人工的なプラスチックの色や、似て非なる偽物の素材だったり、機能と言う名の利便性とコスト意識が美を優先してしまっている虚しい景色に疲れた脳内スケッチブックのページをきれいな真新しいページにFIXしてくれるような。
なぜロンドンに住んでいるの?
と聞かれた時、今更ながら理由をかんがえてみたら、やっぱりコレしかない。
だからイギリスに住んでいるのかもしれません。
ビジュアル派の皆さん、またそろそろ脳内スケッチブックFIXの旅に出てみませんか?